吉岡 拓哉さん(日東イノベーションズ 2023年3月イブニングコース修了)
大学では臨床検査技術科学を専攻し、卒業後は内資系の医療機器商社兼メーカーに約3年間、その後、外資系の医療機器メーカーに約10年間勤め、2023年2月より現職の日東電工に在籍。現在は事業開発本部にてマーケティング職に従事。25年6月からはアメリカのカリフォルニア州にある日東イノベーションズに所属し、製品のマーケティング&セールスを担う。渡米予定は25年8月中旬~下旬。
必要性を感じていた背景には、大きく2つの理由がありました。1つ目は、営業からマーケティングや戦略といった職務への転換を図るための準備。2つ目は、その転換を実現するために、ビジネス理論の理解が必要だと感じたことです。営業職では、顧客一人ひとりに向き合い、顧客解像度を高めながら、具体的に何を提供すべきかを常に考えて仕事をしてきました。一方で、マーケティングや戦略の仕事は、より抽象的な視点で「面」として顧客を捉える必要があると考えています。顧客に価値を提供するという目的は共通していますが、扱う情報の性質や思考のアプローチが異なるため、論理的思考力とそれを支える知識が不可欠だと感じました。そうした背景から、MBAは自然な選択でした。ABSを選んだ理由も2つあります。1つ目は、学べる科目の幅が広く、基礎的な事も含めてビジネス全般をジェネラルに学べる点です。基礎を含めた幅広い知識を身につけることが必要だと感じており、ABSのカリキュラムは非常に魅力的でした。2つ目は、通学のしやすさです。仕事と両立しながら大学院に通うのは非常にハードであり、当時は第一子の誕生も重なっていたため、通いやすい立地は非常に重要な要素でした。実際に入学してみて、細田 髙道教授はじめ、講師の先生方は非常に接しやすい方々で、講義も自分の糧になるものが多かったです。印象に残っているのは青山アクション・ラーニングのマネジメント・ゲームです。これを取ると誰しもこれが学生生活で最も色濃く記憶に刻まれると思います。また、施設も充実していました。特に、23時まで自習できる環境は、仕事と学業を両立する上で非常にありがたかったです。
私の感覚では、「この人に任せたら大丈夫だろう」という信頼を得られたことが、今回の海外赴任に繋がったのだと思います。その信頼を得るためには、現在の職務において、ABSで学んだマーケティング、戦略、オペレーション、サプライチェーン、ファイナンス、会計といった知識を実務で活用する場面が非常に多くありました。例えば、最近ではトランプ大統領の再登場により関税問題が再燃し、サプライチェーンや製造拠点の見直しが議論されました。ABSでのマネジメント・ゲームで経験したようなシナリオが、実際のビジネスの現場でも起こっており、改めてABSでの学びが実践的で有意義だったと実感しています。こうした一つひとつの課題に対して、ABSで得た知識を活用しながら解決策を提示していく中で、社内での信頼を積み重ねることができ、それが今回の海外赴任に繋がったのだと考えています。
目指すビジネスパーソン像は人それぞれ異なると思います。だからこそ、自分自身が目指す姿に向かって、在学中も卒業後も努力を続けてほしいと思います。修了生一人ひとりが社会にインパクトを与えることで、自身の価値も高まり、そうした人材を輩出するABSの価値もさらに高まっていくはずです。自分自身に負けず、挑戦を続けてください。私も皆さんに負けないよう、これからも成長し続けていきたいと思います。