2020年度SDGsコミュニティ・マーケティング体験談

担当:宮副 謙司教授

「本質を学ぶSDGs社会活動」

中川 直樹さん(製造業(食品)勤務/2019年度フレックスコース入学)


中川 直樹さん

なぜ履修したか

「SDGsコミュニティ・マーケティング」を履修することで、SDGs社会活動の本質を深く理解し、履修後は自ら実現可能な取り組みを提案・実施していきたいためです。

授業で学んだこと

近年SDGsは企業だけでなく、個人・団体・地域・行政など幅広く浸透し取り組みがおこなわれています。「SDGsコミュニティ・マーケティング」では、宮副教授が授業の進め方として取り入れた「理解・体験・構想・実行」のプロセスを通じて納得のいく成果物をつくることができました。

「理解」では、企業や市民活動家の方々の講演を授業で受け、実際に取り組まれているSDGsの活動を知ることで理解を深めることができました。一人一人が活動をおこなっていくことでムーブメントを起こし、SDGsの取り組みを広く認知させることができるのだとあらためて感じました。「体験」では、千葉県木更津市のサステイナブルファーム&パークや、パタゴニアやエコアルフなどSDGs型の製品開発や活動に取り組む企業店舗でのフィールドワークをおこないました。直接体験する(見る・触れる・聞く・食す)ことでSDGs社会活動に至った背景や取り組みを理解することができました。これらの体験がチームの構想を組み立てていく上で非常に役立つこととなりました。「構想」では、これまでの学びや体験からたくさんのアイデアが生まれ、プロアクティブなディスカッションが毎回の授業でおこなわれました。授業以外でもグループワークは活発におこなわれ、メンバー全員が納得のいく構想を策定することができました。「実行」では、CBL(コミュニティ・ベースト・ラーニング)手法を取り入れたSDGs社会活動の構想を実際の企業に提案させていただきました。提案先企業が、今後、私達の提案を様々な事業活動の場面において実践いただければと期待しています。

学んだ内容を今後どんな風に生かしていきたいか

私たちの周りには様々なSDGsの活動がおこなわれています。そしてSDGsにおいて大切なのは、個々の意識を高めていかなくてはいけないことだと考えます。SDGsの取り組みに対する意識が高まることで、それぞれの活動拠点からコミュニティが形成されます。これらのコミュニティに携わっていくことで地域全体の活動として参画することを可能とし、地域の価値創造・伝達・提供を進化させ、地域でのシチズンシップを醸成することができます。

今後は授業での学びを生かし、自社でのSDGs社会活動を推進していく上での企画・マーケティングを立案・構築し、新しい取り組みを提案していきたいと考えています。行動することの大切さは、周囲との相互理解を深め共感させます。企業の価値をも高め、継続的な活動によって大きな発展につながります。まずは私自身がイニシアティブをとって啓蒙活動をおこない、自社で実践していきたいと思います。

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