2022年度ファイナンス・アンド・テクノロジー体験談

担当:武田 澄広教授

「何かの仕組みを利用する前に、その仕組みをきちんと理解する必要があることを再確認できた科目」

溝部 一郎さん(2021年度イブニングコース入学)


溝部 一郎さん

なぜ履修したのか、その理由

履修の理由は、まず、武田先生が「金融など、利用する前に仕組みをきちんと知る必要がある。」と発言されていたことです。自分の未知の領域を受講したいと考えていたため、まず武田先生のファイナンス関連の科目の受講を検討しました。この「ファイナンス・アンド・テクノロジー」は、金融の理論とは異なりますが、金融で使われているテクノロジーの仕組み、ロジックを学ぶ場です。

私は、IT企業に勤めていますが、改めてアカデミックな場でDeep Leaningやイーサリアムを学ぶ機会も少ないことから、科目を履修し学習を進める良い履修科目だと考え、履修することにしました。また、後期の武田先生のファイナンス会計演習では量子コンピューターを学習しますが、量子コンピューターにも関心があり、アクションラーニングの「ファイナンス・アンド・テクノロジー」と連続受講したいと考えたのも理由の一つです。

授業で学んだこと

Deep Leaningやイーサリアム、後期の量子コンピューターは、ベーシックな理論を学びました。これにより、利用できそうなソリューションやアイデアを考えることができるようになります。科目の後半では、1ヶ月強の時間をとりプロジェクトを進めます。

今期のテーマは、五年以内に実用可能なサービスについてプロジェクトを行うものでした。私は、2名でチームを組みプロジェクトを進めました。Deep Leaningで学んだことをプロジェクトでも応用したく、また、最近の技術も入れたいと思っていました。プロジェクトは、BERTを利用したDeep Leaning技術での実装について調べ、五年以内に実用可能なサービスに対してコア・モジュールについての発表をすることができました。

このプロジェクトの企画の草案は、経営に関してと、実際に顧客が抱えている「意思決定が遅い」というテーマです。今回は、コア・モジュールをプロジェクトのスコープにしましたが、発表資料には全体のソリューション案も含めており、実際の企業が必要だと思うソリューション案を作成できたと考えています。

学んだ内容を今後どのように活かしていきたいか

IT企業に勤務しておりますが、生憎、現在の私の業務では学んだことを活用する機会はありません。Deep Leaningは、ITシステムで広く使われており、イーサリアム、量子コンピューターは年々応用技術が高まってきます。将来、更に高度化する技術は、現在の技術の発展として向上していくと考えています。

そのため、現在の技術はその頃のベーシックな技術になると考えられますので、IT企業に勤務しているものとしては、現在の技術を深く知っておく必要があります。そのため、学習や関連研究を個人で継続することにより、学んだことを幅広く活かせると考えております。何かの仕組みを利用する前に、その仕組みをきちんと理解する必要があることをこの科目の学習を通して再確認できました。

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