2017年度ファイナンス・アンド・テクノロジー体験談

担当:武田 澄広教授

「ファイナンス&テクノロジーを履修して」

劉 文明さん(2017年度フレックスコース修了)


なぜ履修したか

ファイナンス&テクノロジー(F&T)が新設されることになり説明を受けたとき、これまで聞いたことがないとても新鮮な内容で、チャレンジスピリットが湧いてきました。私は情報システム分野の仕事に従事していて技術的なバックグラウンドはありましたが、金融や法務について触れることはあまりなく、これらの知識を増やしていきたいと思ったのも履修の動機です。

授業で学んだこと

F&Tの授業は主に3つのパートで構成されていました。

①最新の技術動向
AIやブロックチェーン、量子コンピュータなどの最新の技術動向について学ぶことが出来ました。座学だけでなくプログラミング言語Pythonを習得し、実際にビットコインのシステムを実装して動かすことで、分散型台帳やスマートコントラクトについて深く理解することができました。

②ゲストスピーカーによる講演
ゲストスピーカーによる講演を通して最新の産業動向について理解を深めることができました。FinTechだけでなくInsurTech、IoTの応用事例の話もあり幅広い知識を得ることができます。現役弁護士によるFinTechやInsurTechにおける法務上の留意点の説明や、自動運転における法律上のリスクの解説など、実践的な内容が多く大変学びになりました。

③グループワーク
上記の集大成として4人組のグループでICO(仮想通貨による資金調達)のホワイトペーパーの作成を行いました。新規ビジネスを立案し、プロジェクトの価値分析から要素技術の選定、ユーザエクスペリエンス、トークン発行の仕組み、資金計画などについてグループメンバーと熱心に議論を重ねました。

全体を通して、F&Tでは現在進行形のテーマについて実践的な学びを得ることができたと感じています。


学んだ内容を今後どんな風に生かしていきたいか

現在、物流会社でITシステムのマネージメントを担当しており、サプライチェーンの簡素化の必要性を感じています。F&Tで学んだブロックチェーンやスマートコントラクト技術を活用して川上や川下のパートナーと連携することで、これを実現できると考えています。

最後に、この授業の授業風景のサイトをご紹介します。

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(2018年3月執筆)