2022年度 海外研修セミナーⅡ 授業紹介

担当:岩井 千明教授

板井 幸二郎さん(アムジェン株式会社)(2021年イブニングコース入学)

板井 幸二郎さん

講義概要

海外研修セミナーⅡは海外諸国の経済・社会を学ぶことを目的としたプログラムであり、本講義ではタイ・タマサート大学ビジネススクール及び国際工学部の大学教員より講義やケーススタディを通じて学びを深める科目となります。

講師は講義のテーマによって入れ替わり、タイにおけるビジネスマナーや文化、習慣、法律、政治、グリーンビジネスへの取り組み、ITやAIにおける基礎知識やビジネスへの応用、海外展開を見据えたビジネス戦略およびマーケティングストラテジーなどをそれぞれの専門領域である講師から集中的に学ぶことができます。

この講義から学んだこと

幅広いテーマでグローバルビジネスを知ることができるので多くの学びが得られますが、個人としては特に以下3点が強く印象に残っています。

1. グローバルな視野を持つことができる
本講義では、自国だけでなく、多様な国や地域におけるビジネス文化や習慣、法律、政治、グリーンビジネス、ITやAIの基礎知識やビジネスへの応用、海外展開を見据えたビジネス戦略およびマーケティングストラテジーなどについて学ぶことができます。これにより、グローバルな視野を持ち、世界中のビジネスに対応できる基礎的知識を習得できました。

2. 多文化コミュニケーション能力を高めることができる
異なる文化や習慣を持つ人々とコミュニケーションをとることは、時に課題が生じることがあります。異文化に対応する能力を身につけることで、多文化コミュニケーション能力を高め、グローバルなビジネスにおいて円滑なコミュニケーションスキルを習得することができます。例えば、タイは「微笑みの国」と言われるように非常に穏やかな人が多い一方で、貧富の差が激しく政治への思想が個々人によって大きく異なるために、日常会話で政治の話はタブーとされているなど、その国の事情をその国の講師から「生の声」を聞けたのでより理解が深まりました。

3. 海外展開を成功させるための戦略を立てることができる
この講義では、海外展開において必要なビジネス戦略やマーケティングストラテジーについて学ぶことができます。海外へビジネスを展開する際には、自社の持つ強みとローカライゼーション戦略を両立させることが必須であり、さらに綿密なエリア分析のもと、これらを最大限活かすためのターゲットを選定することが重要であるという気づきを得られました。

これらの学びについて、グローバルビジネスにおける概念だけではなく、タイの様々なケースを基に、講師とインタラクティブに議論することができたので、より深い知見が得られたのではないかと考えます。

どう仕事に活かしているか

私は外資系の製薬会社に勤務しており、グローバルとの連携はもちろん国内の部署内に外国人が在籍しており様々な国籍を持つ社員とコミュニケーションを取る機会があります。

この講義を通じて、異文化コミュニケーションを円滑にするには、その国における国民性や文化、性格、宗教、政治的思想、法律、など彼らのバックグランドを理解することは重要であると体感しました。

また、タイの事例をもとに、海外ビジネスへの展開や適応の仕方、異文化とのコミュニケーションについて具体的に学ぶことができました。ここで得た知識や考え方を他の国にも応用することで様々な国の人と円滑に業務を行う術を身に着け、ビジネスの幅を広げていきたいと考えています。

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