コンサルティング・プロジェクト[専門科目(300番台)]

担当:細田 髙道教授

今年度より満を持して開講された「コンサルティング・プロジェクト」(担当:細田髙道教授)は、米国ダートマス大学タック・スクール・オブ・ビジネス(以下、Tuck)と共同で開講し、実際のクライアント企業の課題に対してコンサルティングを提供する授業です。

この授業はTuckではTUCKGOと呼ばれており、今年度よりABSが日本におけるパートナーとなり共同で開催することになりました。教室内でのケースやシミュレーションのような疑似的な体験ではなく、現実のプロジェクトを多国籍の環境で実体験できることがこの授業の特長といえるでしょう。クライアント企業から提示されたチャレンジングなテーマに対し、ABSの学生はプロジェクト全体のマネジメントに加え、Tuck側学生と協力して米国での試作品を活用した市場調査とその結果の分析、さらに最終的にはクライアント企業への提案報告までを短期間で遂行することが求められています。時差もあるのでzoomのみならずslackやteamsも活用しながら、Tuckそしてクライアント企業と英語によるコミュニケーションにてプロジェクトは遂行されています。

今年度のクライアント企業は株式会社イノアックコーポレーションで、一般消費者向け製品を米国市場に投入し展開するというテーマをいただきました。今回のプロジェクトには株式会社イノアックコーポレーションからも商品開発や製造に関係する若手メンバーが参画されています。

ABSからは選抜された4名の学生(フレックスコース2年 星野泰子さん、荒賀真弓さん、森田光一さん、フレックスコース1年 林昌伸さん)がこのプロジェクトに参画し、9月中旬から始動しています。キックオフ・ミーティングの後、グローバルな製造拠点、製造工程、製品特徴、別の市場での経験談などを役員から現場の人までにインタビューを実施し、その上でプロジェクトが取り組むべき課題やスコープを約2週間でまとめTuck側の合意も取り付けました。

メンバー4名の中には初めて会う人もいましたが、この濃密な2週間のおかげで、オンラインでの打ち合わせしか出来ないにもかからず、あっという間にチームワークが醸成され、全員積極的に何をやるかを自ら提案・立候補し、かつフォローもし合いながらプロジェクトは凄まじい勢いで進んでいます。指示待ちの人は一人もいません。想像以上のハードワークですが、TuckとABSチームメンバーが一体となってプロジェクト成功にむけて最善を尽くします。

タック・スクール・オブ・ビジネスTUCKGOウェブサイトはこちら

米国ダートマス大学タック・スクール・オブ・ビジネス、株式会社イノアックコーポレーション、青山ビジネススクールの三者によるZOOM会議の様子

米国ダートマス大学タック・スクール・オブ・ビジネス、株式会社イノアックコーポレーション、青山ビジネススクールの三者によるZOOM会議の様子