ビジネス・コミュニケーション[基本科目(200番台)]

担当:保々 雅世特任教授

2016年度 ビジネス・コミュニケーション授業紹介
「ビジネス・コミュニケーションとは『相手に伝えること』ではなく『自分が期待する反応』を引き出すこと」

コヌラド・フロランスさん(2015年度フルタイムコース入学)

なぜ履修したか

授業は社会人中心のFlexコース(夜間)と、就業経験のない学生が中心のFull-timeコース(昼間)では異なっており、前者では「実際のビジネス現場での顧客や上司、マネジメントへのビジネス・コミュニケーションの重要性を実例を使って学ぶ」のに対し、後者では「就職活動に役立つコミュニケーションスキルをつける」ことを目的としています。私はFull-timeコースに所属する留学生で、社会人経験もなかったため、「ビジネス・コミュニケーション」については漠然としたイメージしか持っていませんでしたが、今後始まる就職活動とその後の社会人生活を見据え、この授業を選択しました。

授業で学んだこと

Full-timeの学生向けの授業は「よい履歴書の書き方」から始まり、株主視点で見た「良いIR資料とは何か」や「ビジネスリーダーのプレゼンテーション分析」、「組織における合意形成プロセス」等を学んでいきます。また、パワーポイントを使用した良いプレゼンテーションの方法を学んだ後には、実際に担当教授の保々先生の前でプレゼンテーションを行い、評価をしていただくこととなります。このように授業では、「ビジネス・コミュニケーション」に関する様々な基礎知識、プレゼンテーションを行う上での見やすい資料の作り方や発表方法などについて実践的なアドバイスを得ることができます。また、なにより「ビジネス・コミュニケーションの目的は、『相手に伝えること』ではなく、『自分が期待する反応』を引き出すこと」であるということを学ぶこととなります。
この授業で最も印象に残っているのは、IR資料やスピーチの分析を通し、「自分が相手に伝えたつもりのことと実際に相手が受け取ったことは違うことがある」ということに気付くことが出来たことです。このことに気付いてからは「どのようにコミュニケーションを取るべきか」について、より考えるようになりました。また、相手にとって見やすい資料やわかりやすい発表の方法について、基本的な部分から学ぶことができたのは大変有用でした。

今後どのように生かしていきたいか

実際、受講前にパワーポイントで作成したプレゼン資料と受講後に作成した資料を見比べると、後者では「何を相手に伝えるべきか」が明確になっているのがわかります。
私はまだ学生ですが、「見やすくわかりやすい資料の作り方」や「受け手にとって最も有用な情報の選び方」など、この授業で学んだことはMBAコースの他の授業でのプレゼンテーションや、就職活動におけるグループワークでも大変参考になっています。

(2017.3掲載)