組織行動[必修科目(100番台)]

担当:須田 敏子教授

小竹 至保さん(株式会社リクルート)(2022年度イブニングコース入学)


小竹 至保さん

授業の概要

みなさんには、いまでも心に残っている上司の言葉や、心を動かされたビジョナリーなメッセージはありますか?
一方で、日々の業務になかなかモチベーションが上がらなかったり、組織がうまく機能していないと感じたりすることはありませんか?

組織行動論は、組織内での個人や職場の人間関係などを中心に学びます。仕事の場面で遭遇する分野を対象とし、職場における人間行動や人間関係を理解し、それを通じて自身・グループ・組織全体のパフォーマンス向上を目的としています。

いくつかのケースを通じたディスカッションは、「良いリーダーとは?」「なぜこの人はこの行動になったのか?」「もっとこうすればよかったのでは?」などと、時代背景やその人の置かれている環境にも目を向けながら、理論と自分の意見をクラスメイトがどんどん挙手をして述べていきます。社会人経験があるからこその各自の視点や考え方が飛び交い、まさに大学院の授業という活気があります。

授業を通じて学んだこと

授業でのディスカッションでは、自分とは考え方が真逆な人がいたりととても新鮮でした。これまでの自分の思考の特性やバイアスがあることを知りました。

また、授業の最後にはグループワークの発表がありました。1カ月半かけて答えのない問いにチーム5人で向き合い続け、進んでは戻ったり別の角度から考察したりと授業で学んだ理論を通して、それぞれの役割を全うし発表を終えたときはとても達成感がありました。

このグループワークの中にも、実は授業で学んだモチベーションやリーダーシップが詰まっていたと感じます。業界も仕事も年齢も、モチベーションも異なるメンバーで一つのことを実現していくプロセスにおいても、実践的に組織行動を学び、活かすことができました。

どう仕事に活かしているか

感覚的に行ってきた自分の成功体験に捉われていたこれまでのマネジメント経験を、理論として体系的に学ぶことができました。

そして4月から新しい役職になり、自組織のありたい姿に向かって、どのように組織文化を構築していくか、そのために自分はどうリーダーシップを発揮するべきか?どのような目標設定をすると、組織成果が最大化するのか?を考える機会になりました。

“メンバーのWILLの実現や成長”を軸として、自組織のゴール設定や会議体を設計し運営してきました。そしてなによりも自分がどんな創造的リーダーになりたいのか?が明確になったことが、この授業を通しての一番の学びです。

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