2020年度ビジネス・プランニング体験談

担当:高橋 文郎教授・伊藤 大輔講師

「Withコロナ時代!ビジネスプランニングでの学び」

金ヶ江 悦子さん(株式会社Radiance 代表取締役/2019年度フレックスコース入学)

金ヶ江 悦子さん

なぜ履修したか

「実現性の高いビジネスモデルや事業計画の立案能力を高め、リアルビジネスに活かしたい」という想いからビジネス・プランニング(ビジプラ)を履修しました。実際、数年前に起業をしたものの、全てが我流であったため手探り状態の日々。ビジプラでは1年時に学ぶ経営戦略、マーケティング、アカウンティング、組織行動、企業倫理、経済学など、経営各分野の基礎的な概念やフレームワークを理解し、更に企業家マインドやリーダーとしての在り方を身につけた上で、自分達のチームが立案する新規事業を形にしていくプロセスを体系的に経験できるため、直ぐに実際のビジネスで活用できると考えました。またビジネスをする上で「何をするか」も大事ですが、「誰とするか」も大変重要なポイントです。年代・職種・経歴・得意分野の全く違うメンバーでビジプラに挑戦してみようと意気投合し、履修を決断しました。想いを持った志の高いメンバーと、未来を創る楽しさを実感しました。

授業で学んだこと

ビジプラの授業では、アイディアの創出からビジネスモデル、差別化、市場調査、競合他社分析、ポジショニング、顧客ターゲット、収支予想、資金計画等、実際のベンチャー起業と同じように0→1を作り念密に戦略を立てていきます。与えられたビジネスの分析や戦略ではなく、「自らが社会に貢献できる価値あるビジネスを生み出す」ということは決して容易ではありませんが、メンバーの様々な経験値や多様な視点が加わることで、ビジネスの実現可能性が大いに広がり、毎日のように議論をしながら毎週の授業内プレゼンテーションに挑みました。相手を説得するため、簡潔にわかりやすく論理的に考え抜いたビジネスプランに、自分達の想いをのせて伝えなければいけないため、プレゼン力も鍛えられます。教授やゲストスピーカーから頂いた辛口の評価は時に悔しさも味わいましたが、この全てのプロセスこそがベンチャービジネスを起業するために必要な土台であり、ここで失敗も含めた経験ができたことは有意義な時間となりました。

学んだ内容を今後どんな風に生かしていきたいか

ビジプラのアウトプットとして、授業外で開催された新しいビジネスアイディアを競い合う「ABSP主催 第2回アイディアピッチコンテスト」に参加をしました。発表テーマは、アフターコロナ時代におけるビジネスアイディア。授業で学んだことの集大成として約80枚にも及ぶスライドを準備し勝負をかけて挑んだ結果、最優秀賞を頂きました。今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で授業やコンテストも全てオンライン。誰もが予測のつかない、且つかつてない程の世の中や経済の変動に不確実という言葉が際立ちましたが、時代や今の顧客ニーズを捉え立案したオンライン型のビジネスプランで表彰されたことは、大きな自信となりました。自分達の明確な価値観を定め、社会に対し意義ある目的を持ち、常に求められるものに順応していくこと、そして社会性、独自性、経済性を大事にし、今後もビジプラでの学びを活かし邁進していきたいと考えています。

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