ABSでは、巨人の肩をもらう受け身の授業ではなく、巨人の肩に登る能力を身に付けられます。

閔 浩哲(中国)(2013年フルタイムコース入学)

なぜ就職せずにビジネススクール、そしてABSに進学したか

MBA進学を決めたのはどのようなきっかけからだったか。それは次のような背景です。留学生である私にとっては、将来のライバルはグローバルです。私が、30歳になった時に、最高のパフォーマンスを発揮させるために、「20代のうちに、同世代の若者よりももっと成長できる所へ」と考えました。

その「成長」のために、一般の大学学部だった私は、次の三つの能力を期待しました。第一に、「遠くまで見渡せる能力」、第二に、「柔らかい発想力」、そして第三に「発想の転換力」ということであり、20代のうちに、この三つの能力を身につけられる所は、ビジネススクール(MBA課程)しかないと考えました。

ABSは、私にとって、日本のビジネススクールの中でこのような能力を身に付けられる最適の場所と考えます。その理由は二つあります。まずABSでは留学生枠はありません。多くの国出身の学生が集まり、クラスメートとして一緒に成長し、真のグローバルを体験できます。

そしてABSには、科目の知識を習得するだけではなく、経営者として総合的な経営能力を育成する「体験的学習プロジェクト」もあります。超難関の体験型学習プロジェクト」は、巨人の肩をもらう受け身の授業ではなく、巨人の肩に登る能力を身に付けられます。

ABSでの留学生活

私のABSでの留学生活には、「チャレンジ」「コミュニケーション」「24時間活用・成長」という三つのキーワードでまとめることができます。

「チャレンジ」:体験的学習プロジェクトだけではなく、従来の授業も難しい。先生が1を教えたら、自分が100を考え解くことになります。難しいことですが、この難しさの中にある99が自分の能力となります。

「コミュニケーション」:ABSでは、一人で解ける課題はほとんどありません。毎日、異文化のクラスメートが「理解できない考え方」と戦い続けています。「説得する」と「説得される」が繰り返している中で、英語も日本語も上手くなりながら、知識が能力へと発展していくのを実感しています。

「24時間活用・24時間成長」:私が履修している体験的学習プロジェクトは、「マネジメントゲーム」です。チームを組んで日本トップレベルの経営者の「指導」(授業内でのボード/模擬的な取締役会体験)を受けながら、そのゲームに参加する世界の協定MBA校と戦います。ビジネス経験のない私は、他の人の2倍の仕事をしないと、世界のライバル校と戦えません。いつもボード(役員会)への資料作成は終電まで、メンバーとのディスカッションは深夜まで行い、そして早朝から再開します。この過酷な中での成長は、自分でも想像できませんでした。このような経験は、二度としたくはないですが、今では「自分の一生の財産」になりました。