2025.10.17
AIの急速な普及など知識ベースの競争がよりいっそう激化している現在、企業の持続的成長には、人的資本への投資が欠かせないことが広く認識されてきています。しかし、残念ながら、国際比較からは組織と個人の双方で他国に比べて、人的資本への投資が少ない実態が報告されています。
こういった中、日本では数年前から経産省が人的資本経営を提唱しており、大企業を中心に多くの日本企業が人的資本経営の実現に取り組んでいます。
一方、SHRM(Strategic Human Resource Management=戦略人事)研究では、人材マネジメント、人的資本、財務パフォーマンスを含む組織パフォーマンスの3者の間には、明らかに影響関係があることが、データで実証されています。人材マネジメントによって人的資本経営を実現すれば、企業競争力の向上に寄与することは、すでに実証された事実なのです。いま、企業に求められるのは、まさにこれを実践することです。
本フォーラムでは、人的資本経営の先進企業であるKDDI・富士通の2社から人事責任者である菱田直人氏と平松浩樹氏をパネラーに迎え、人的資本経営実現への具体的な取り組みをご紹介いただきます。
加えて、長年のSHRM研究の蓄積に基づいた『40年間に及ぶSHRM研究から読み解く:人事主導の人的資本経営実現方法』(労務行政)を11月に出版予定の須田敏子・青山ビジネススクール教授が、SHRM研究面からみた人的資本経営の実現方法を紹介します。
| 日 時: | 2025年12月10日(水)19:00~20:30(開場18:45) |
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| 会 場: | 青山学院大学 青山キャンパス 大学17号館3階17310教室 |
| 司 会: | 青山ビジネススクール 教授 須田 敏子 |
| 定 員: | 100名 |
| 参加費: | 無料 |
| パネラー: |
菱田 直人氏 KDDI株式会社 執行役員 コーポレート統括本部 人事本部長 平松 浩樹氏 富士通株式会社取締役執行役員 専務 CHRO 須田 敏子 青山ビジネススクール教授 |
| 菱田 直人氏 ご略歴 |
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![]() 執行役員 コーポレート統括本部 人事本部長 1990年 京セラ株式会社に入社。国内人事、グローバル人事、シンガポール統括会社への赴任~帰任を経て本社帰任。 2022年4月KDDI株式会社へ転籍、人事本部副本部長。2023年4月より現職。 |
| 平松 浩樹氏 ご略歴 |
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![]() 取締役執行役員 専務 CHRO 1989年 富士通株式会社に入社。2009年より、役員人事の担当部長として、役員人事・グローバル役員報酬の制度企画・指名報酬委員会の立上げ等に参画。 2015年より営業部門の人事部長として、営業部門の働き方改革を推進。2018年より人事本部人事部長としてタレントマネジメント、幹部社員人事制度企画・ジョブ型人事制度の企画を主導。 2020年4月より執行役員常務として、ジョブ型人事制度、ニューノーマル時代の働き方・オフィス改革に取り組んでいる。2024年より現職。 |
| 須田 敏子 略歴 |
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![]() (通称・青山ビジネススクール)・教授 日本能率協会グループで月刊誌「人材教育」編集長などを歴任後、イギリスに留学。リーズ大学で修士号(MA in HRM)、バース大学で博士号(Ph.D.)を取得。 2005年より現職。専門は、人材マネジメント、組織行動、国際経営比較など。主な著書に、『日本型賃金制度の行方』(博士号研究の日本語要約版)、『HRMマスターコース』、『戦略人事論』、『組織行動』、『マネジメント研究への招待』、『ジョブ型・マーケット型人事と賃金決定』(以上、すべて単著)、『日本型戦略の変化』(編著)、『持続的成長をもたらす戦略人事』(森田充氏との共著)、『戦略とは何か』(原田順子氏との共訳)などがある。 |
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