日本マーケティング学会「ファッション・マーケティング研究会」繊維産地研究に、デイタイムコース1年生5名が参画

青山学院大学大学院国際マネジメント研究科(青山ビジネススクール:ABS)デイタイム学生5名が、日本マーケティング学会リサーチプロジェクト「ファッション・マーケティング研究会」(文化ファッション大学院大学:BFGU内海里香教授-前期ABSマーケティング授業担当が主宰)に参画し、繊維産地の研究に取り組みました。

この研究活動は、2023年9月10日(日)から12日(火)の3日間で、岐阜県郡上市「石徹白洋品店」現地視察・研究会と、愛知県一宮市「葛利毛織工業」「中伝毛織」「匠染色」「藤井整絨」の工場見学・社長をはじめとする経営陣らのレクチャー及びディスカッションという行程で行われました。そこに、文化ファッション大学院大学、国際ファッション専門職大学、青山学院大学の3大学の教員・大学院学生・関係者らが参加し共同研究する取組みとなっています。

ABSの参加学生は、今久留主知槻さん、佐藤亘さん、塩田航大さん、XUE WENJIA(セツブンカ)さん、YANG ZONGDA(ヨウソウタツ)さん(いずれも2023年度デイタイムコース入学)の5名です。またABS関係教員では、宮副謙司教授(地域活性化・SDGs・シビックエンゲージメント授業を担当)、松浦良高非常勤講師(ストラテジーX代表取締役)(ブランド戦略授業を担当)が参加し、学生とのディスカッションを通じて交流しました。

学生は、今後、このファッション事例の現地調査を活かし考察を深め、日本マーケティング学会の場で発表を行う予定で、研究に取組んでいます。

訪問先企業(訪問順)
■石徹白洋品店(岐阜県郡上市)-石徹白地域で先人たちが積み重ねてきた知恵を学び、日本人が古来より作ってきた直線裁ちの服を、現代のライフスタイルに合うかたちにリデザイン。布の無駄が出ない服を、その土地にある植物の色で染めて作る日本のサステナブルファッションの中で非常に評価の高いブランドです。

■葛利毛織工業株式会社(愛知県一宮市)-素材の特長を活かす「低速・多品種・小ロット」対応の丁寧なものづくりで、膨らみに富んだ高品質で安定した生地を提供しています。24枚綜絖のションヘル織機を持つ数少ない企業で、細い糸に空気を含みながら高密度に織るため、しわになりにくく撥水性のある生地や、綜絖枚数を活かした複雑でオリジナリティのある柄になっている生地もあります。

■中伝毛織株式会社(愛知県一宮市)-染色から織・編み・整理工程まで、自社で一貫した生産体制をもっています。様々な織機・編機を持ち、特殊な生地の生産に対応、自社のテキスタイルブランドに加えて、ファクトリーブランドも展開しています。(グループ企業として、匠染色、藤井整絨があり、今回その2社も工場見学の機会をいただいた。)

このような研究機会をいただきました企業の皆様に、心より厚く御礼申し上げます。どうもありがとうございました。

研究会に参加したABS学生及び教員メンバー

研究会に参加したABS学生及び教員メンバー

石徹白洋品店 平野代表(写真左)によるレクチャー(9月10日)

石徹白洋品店 平野代表(写真左)によるレクチャー(9月10日)

葛利毛織工業 葛谷社長(写真前列中央)を囲んで研究メンバー(9月11日)

葛利毛織工業 葛谷社長(写真前列中央)を囲んで研究メンバー(9月11日)

中伝毛織本社(9月12日訪問)

中伝毛織本社(9月12日訪問)

中伝毛織 中島社長(写真左)によるレクチャー

中伝毛織 中島社長(写真左)によるレクチャー

中伝毛織 本社ショールーム見学

中伝毛織 本社ショールーム見学

匠染色工場見学

匠染色工場見学

藤井整絨におけるレクチャー

藤井整絨におけるレクチャー