在学生の浜田 貴洋さんがProject Management Professional(PMP®)を取得

浜田 貴洋さん(2021年度イブニングコース入学)

「MBA×PMP®で国際的競争力を」

「国際的に競争力の高い人材になる」。
これが、ABSへ入学を決めた理由です。ABSは実践重視での授業です。ケースを通じて自分が意思決定者の場合であればどうするのか。正解のない問いに対して学友たちと頭が焦げ付くほどに思考を重ねます。学問としての知識に加えて、様々な業界・観点の切り口から経営者としての立場を模擬体験すること。これにより、ビジネスパーソンとして成長が加速されたと実感しています。当然、実務経験豊富な講師陣による実践的かつ幅広いビジネスの知識を体系立てて身に着けることは必須です。しかし、ABSを離れ職場に戻れば直面している問題に頭を悩ませ学びと実務とのギャップに悩んでいた私がいました。その中で出会ったのが伊藤大輔先生の「プロジェクト・マネジメント」の講義です。初回講義後には、私の当初の目標「国際的に競争力の高い人材になる」に「MBA×PMP®によって」が必然のように加わっていました。世界の多くの人を一つにまとめてプロジェクトを成功に導く、これが必要だと。

私はカー用品店のFC事業を行う本部にて海外事業推進部に所属し、海外市場に向けたプライベートブランド商品の企画・開発を担当しています。業務では海外のサプライヤーや取引先を相手にプロジェクトをリードしています。海外とビジネスを行っている方は頷いてくださると思いますが、価値観も違う異文化の方々と共に一つの目標を“期限通り“に達成することの難しさは形容にしがたいものがあります。仕事の納期や目標設定に対する認識の違いなど私も例に漏れず頭を抱えていたのですが、これら問題を解決してくれたのがプロジェクト・マネジメントの講義であります。

プロジェクトとは独自の目標を期限内に達成させる活動を意味します。そして、プロジェクトを達成させるための世界共通の知識体系として、米国PMIが定めるPMBOKが存在しています。世界共通、業界・業種を問わないプロジェクト・マネジメントの知識体系が存在すると知った時の衝撃はすさまじく、まさに多種多様な人々を一つにまとめてプロジェクトを成功に導く為に必要な手法だと思いました。初回の講義が終わるとすぐに書店に駆け込み伊藤先生の著書を購入し、翌日の朝には読み終えていました。気づけばプロジェクト・マネジメントが持つMBAとは異なる魅力にすっかり心を奪われていました。

MBAはビジネスを正しく経営する為の手法や判断方法を学ぶことができます。対してプロジェクト・マネジメントではビジネス上の判断結果をもとに行う活動について、期限内に達成する為の手法を学ぶことができると私は考えます。これは車のエンジンとタイヤの関係に似ており、エンジンでエネルギーを生み出すことも大切ですが、生み出したエネルギーを動力として地面に伝え、前へ進めることも重要です。このような関係性から双方の知識を身に着けることができれば、ビジネスパーソンとして更なるバリューを出せると考えました。

PMP®受験に関しては4月の時点で決めていました。実務との関連性が高いこと、そしてPMP®としてプロジェクト・マネジメントの知識を見える形で証明することは、海外を相手にビジネスを進めていくのに役に立つと考えたからです。仕事とABSに加えてPMP®の勉強を行うことは、体力的にも精神的にも厳しいものがありました。しかし、PMP®取得を実際のプロジェクトと位置付けて、プロジェクト・マネジメントの手法を用いながら、立ち上げ・計画・実行・監視コントロール・終結の各フェーズのマネジメントを行いました。これにより、マネジメントツールの効力を体感し、学んでいることが役立つという確かな実感のもとに、勉強を進めることができました。半ば楽しみながら進めていくことができたことが在学中にPMP®を取得できた理由だと思います。

MBAやPMP®を取得することがゴールではなく、得た知識を活用してベネフィットを生み出すことに価値があると考えます。ABSで高めた国際的競争力のもと、現在従事している海外事業にとどまらず、当社グループ全体を牽引できる人物へと成長していきたいと思います。最後に、多くの学びの機会を与えてくださるABSの先生方と、高い視座を持ち共に刺激し合える学友の皆様と出会えたこと、本当に感謝しています。

伊藤大輔先生(ABS非常勤講師)コメント

本講義の開講以来、あらゆる業種業態のビジネスパーソンがプロジェクト・マネジメントの国際資格であるPMP®を取得しました。MBAとPMP®の2つのタイトルはビジネスにおいてバリューがあります。ぜひ、青山ビジネススクールでMBAとPMP®のダブルホルダーを目指していただければ幸いです。

プロジェクトとは、独自の目標を設定し、それを期限内に達成させる一連の活動です。社会人であれば、たとえ業務名に「プロジェクト」とついていなくとも、期限内に目標を達成させなければならない仕事はいたるところに存在しています。

この「プロジェクト」管理に特化した知識と技術手法があります。それが「プロジェクト・マネジメント」です。PMP®はプロジェクト・マネジメントの国際資格であり、プロジェクト・マネジメントの知識と技術を有していることを証明するものです。

本講義では、希望者に対し、学習成果を「PMP®取得」という形で証明することを推奨し、またその取得方法、受験勉強方法などを分かりやすく伝えています。

さらにPMP®ホルダーは、グローバルプロジェクトにおいて使用されるプロジェクト・マネジメントの世界共通言語(用語)、知識、技術を使い円滑にグローバルプロジェクトを対応することができるようになります。

※PMP®は、米国プロジェクト・マネジメント協会(Project Management Institute, Inc.)の登録商標です。

浜田 貴洋さん

浜田 貴洋さん

伊藤 大輔氏

伊藤 大輔氏

ABSのトップページへ