2018年度マーケティング・プランニング・プロジェクト体験談

担当:宮副 謙司教授/黒岩 健一郎教授

MPPを受講して
(2018年度のテーマ:地域活性化とシェアリングエコノミー)

酒井 まゆらさん(2017年度フレックスコース入学)

酒井 まゆら

なぜ履修したか

2018年度のテーマの1つである「シェアリングエコノミー」に興味があったからです。過去、顔が見えるご近所コミュニティ内で「(ちょっとしたお礼付きの)モノの貸し借り」という行動がありました。現代では、インターネットというプラットフォームを通じて遠くの知らない人との間で、自分が保有するモノの貸し借りや共有を行い、お金のやり取りが発生する、という新しい経済行動が生まれています。そもそもシェアリングエコノミーとは何か、そしてMPPのもうひとつのテーマである地域活性化を組み合わせて、1つのコミュニティ内でシェアできるモノは何か、そしてそれを使ってどのように経済を発生させることが出来るか、いうことを考えるよい機会になると思いました。

授業で学んだこと

担当地域が都会のど真ん中の渋谷区だったため、当初は「地域活性化」というテーマをどのように扱えばよいか戸惑いました。しかし、生活圏としての渋谷区を知るため、フィールドワークの一貫として区の施策を調べたところ、他の地域にもある課題(高齢化)もあれば渋谷区ならではの施策(外国人・LGBTの方も暮らしやすい多様性を持ったまちづくり)もあり、まちの状況というのは一概に「駅前の賑わい」だけでは判断できないことを知りました。併せて授業内でデザインシンキングの手法を学ぶ機会がまとまった時間で設けられており、多面的に物事を捉えることが出来るようになりました。またMPPは産学連携の授業のため、最終プレゼンテーションは企業の方に向けた内容にする必要がありました。資料枚数や時間配分に制限があったため、どういった内容をプレゼンで取り上げるかチームで話し合ったところ、メンバーによって重要視しているポイントが異なり、1つの資料をまとめる大変さも経験できました。

学んだ内容を今後どんな風に活かしていきたいか

現在の勤務企業ではCSR活動が活発に行われており、会社がある青山・赤坂周辺の企業・地域・学校とかかわる活動プログラムが多くあります。私は児童・学生向けコンピュータプログラミング教室のスタッフとして活動中です。企業にとってCSR活動は本業ではなく傍流の部分ではありますが、企業が地域社会とのかかわりを持つうえで大事な活動と感じています。この活動の中で、MPPで学んできた視点を生かして、新たな提案や活動が出来ればと考えています。

ABSのトップページへ