2017年度マネジメント・ゲーム体験記

担当:岩井 千明教授

「ビジネスマンとしての人間力を試される究極のアクティブ・ラーニング」

銅﨑 貴士さん(アレクシオンファーマ合同会社 PNH・aHUS事業本部 aHUS東日本営業部 エリアマネージャー)(2017年度フレックスコース修了)

なぜ履修したか

マネジメント・ゲームは青山ビジネススクール(ABS)と提携している米国のカーネギーメロン大学テッパー・スクールとの共同授業であり、テッパー・スクールでは選択必修科目です。カーネギーメロン大学はあらゆる分野で全米トップレベルのカリキュラムを設けていますが、ABSでトップビジネススクールの授業を受けることができるわけです。これだけでも、履修する価値は非常に大きいのですが、経営シミュレーションとしてマネジメント・ゲームではテッパー・スクールだけでなく、ロシア、ウクライナ、チリ、中国など全世界のレベルの高いビジネススクールの学生達とエキサイティングな対決をすることができます。マネジメント・ゲームは国内にいながらグローバルな挑戦ができる素晴らしい科目だと思います。ABSで学ぶからにはマネジメント・ゲームに是非チャレンジしてほしいと思います。

授業で学んだこと

マネジメント・ゲームから学んだことは、「多くの知識を習得し、どんなに緻密な戦略を考えても、そこに情熱が乗ってこなければ決して成功しない!」という事でした。私はCEOとしてゲームに参加し、優秀な4人の同級生とチームを組むことができました。組織作り、会社のビジョンを設定し、ストラテジックプランを取締役会でプレゼンさせて頂いた時に、自分たちの経営に対する甘さを痛感する事になりました。全部で3回あるボードミーティング(取締役会)では、厳しくも暖かい指導をして頂いたのですが、最初に考えたストラテジックプランを最後まで曲げずに突き進んだ結果、海外のビジネススクールを抑え、ワールド1位(5チーム中)、全ワールド35チーム中3位という結果を残すことができました。最初に考えたプランが様々な状況・要因によって変えざるを得ない事はあるかと思いますが、マネジメント・ゲームを通じて、ビジョンや経営理念から逸れずに自分たちを信じる情熱こそが最大の学びとなりました。

学んだ内容を今後どんな風に生かしていきたいか

マネジメント・ゲームは、ビジネスマンとしての人間力を試される究極のアクティブ・ラーニングです。同じ内容の仕事や新しいプロジェクトがあっても以前とはクオリティとスピードが全く違います。現在、バイオ関連の製薬会社でコマーシャル部門に所属しておりますが、グローバル本社のプロジェクトから日本法人で会社のバリューを浸透させる重要なプロジェクトのリーダーに任命されました。組織横断的に従業員の意識を変えていく大変なプロジェクトですが、マネジメント・ゲームで培った意思決定に対する根拠とそれを成功させるために必要な情熱は大いに役立っていると思います。

(2018年3月執筆)