流通チャネル[専門科目(300番台)]

担当:宮副 謙司教授

2015年フレックスコース入学 山内 玲美(株式会社そごう・西武)

私は、自分と同じ百貨店業界からコンサルティング会社を経てABSで教鞭をとっていらっしゃる宮副先生の授業を入学前から楽しみにしていました。宮副先生は数々の論文受賞暦をお持ちで、様々な雑誌にも寄稿され、数々の本を執筆されています。とりわけ「流通チャネル」の授業は、小売業に従事する者として絶対に取ると心に決めていた授業のひとつでした。

「流通チャネル」の授業では、メーカー・卸・小売など様々な立場から流通チャネルを捉え、その構造と変遷を学びます。例えば小売業態のひとつである百貨店は、沢山の取引先から仕入れた商品を 贅沢感ある店頭やWEB、イベント、外商員を通して消費者へ届けています。また商社は各チャネルに参画し、メーカーから小売までトータルでコーディネートすることで生産者から消費者へ商品を届けるサポートをしています。このように、授業を通して様々な業種から「流通チャネル」について考察することで、私自身はより俯瞰的に百貨店のことを考えることができるようになりました。
期末の課題レポート(自由テーマ研究)では、私は「オムニチャネル時代における百貨店のあり方」について考察しました。そして、この考察を現在のビジネスのプロジェクトに大いに役立てています。

また授業では、実際の企業の実例である「ケース」(本年は資生堂、ヤマダ電機など)を用いてクラス内ディスカッションを行います。これにより、理解を一層深めることができます。宮副先生と一緒になって自由闊達に意見を出し合い、時にはこれからの「流通チャネル」について熱く意見を戦わせるようなディスカッションをしながら学びを深めていく過程はまさに、ビジネススクールの醍醐味とも言えるでしょう。

入学までは人前で積極的に発言ができなかった私も、今や参加すればするほど体に学びが吸収されていくディスカッションの楽しさを覚え、1回の授業で自然と何回も発言をするようになりました。「流通チャネル」の授業は、「生産者」と「消費者」をつなぐ仕事をされている(したい)全ての方へ、おすすめしたい授業です。