2016.07.21

2016年度 青山キャリア・フォーラム「グローバルに活躍する女性MBAホルダー」開催報告

青山キャリア・フォーラムは、多くのビジネスパーソンが直面するキャリアの問題について、外部の専門家や青山ビジネススクール(ABS)の教授・修了生が講演やパネルディスカッションをする公開セミナーです。

6月25日(土)に開催された2016年度青山キャリア・フォーラムでは、『グローバルに活躍する女性MBAホルダー』をテーマに、ご自身もMBAを取得し、海外勤務経験もあるファシリテーターの保々雅世特任教授のもと、国内外でグローバルに活躍するABS修了生3名にお集まりいただきました。

高橋美都子さん(2007年修了)は長く外資系企業に勤められたあと、お子さんの就職をきっかけに国際交流基金の日本語パートナーズに応募し、1期生としてタイに日本語教師として派遣され、その後起業というキャリアをお持ちです。ABSで学ばれたのも比較的遅く40代でした。岡村洋子さん(2007年修了)は、外資系企業にお勤めですが、アメリカの本社から本社勤務の辞令が出て、当時4歳のお子さんを連れて海外赴任し、向こうでチームを率いて仕事をされていました。石井なをみさん(2008年修了)は、前職の日本企業(製造業)に勤務時、その会社で総合職女性では初めてのインド駐在をされています。年齢もバックグラウンドもABSで学ばれた動機やタイミングも異なる3人の方に、熱く各自の学びや思いを語っていただきました。

実際に現地で経験された戸惑いや失敗談も飛び出し、3人からの自発的な発言も多く、ファシリテーターの保々特任教授に逆質問がなされるなど、終始フランクな形でパネルは進行しました。3人のお話に共通していたのは、ABSで全く異なる価値観やバックグラウンドの同期と知り合ったことやそこで得た経験が、異なる文化の中で仕事や生活をするうえで非常に役立ち、現在でもこの人的ネットワークは自分の支えになっているというお話でした。自分の受けたカルチャーショックは、海外赴任時よりABS入学時の方が大きかったという発言もありました。まさしく、ダイバーシティーの実践例がABSにあるという点です。

また、ABSで学んだフレームワークや思考方法は、海外でのキャリアのみでなく、自分のキャリア形成に深い示唆を与えてくれているとの発言も共通していました。

パネルディスカッション後にQ&Aの時間を取っていましたが、大変活発な質疑応答がなされ、女性だけでなく男性からの質問も多かったことが印象的でした。会場には若い学生の方の姿も多く、MBA取得に対する関心の高さが読み取れました。

青山ビジネススクール(ABS)は今後もこのような形で、学外学内のみなさまの知的好奇心を喚起するイベントを開催してまいります。

パネラーの高橋美都子さん(2007年修了)

パネラーの岡村洋子さん(2007年修了)

パネラーの石井なをみさん(2008年修了)

ファシリテーターの保々雅世特任教授

講演風景

講演風景