2017.05.02

修了生の河上 祐介さんがプロジェクトマネジメントの国際資格PMP®の資格を取得

修了生の河上 祐介さんが、PMP®(プロジェクト・マネジメント・プロフェッショナル)の資格を取得しました。
青山ビジネススクール(ABS)は、米国PMI(Project Management Institute)の日本支部にあたるPMI日本支部とスポンサー契約を締結しており、また資格支援として「プロジェクトマネジメント」を開講しております。

河上 祐介さんと指導した伊藤 大輔講師のコメントは、以下の通り。

河上 祐介さん(2017年3月 フレックスコース修了)

今回私がPMPの資格取得をしようと思い立ったのは、ABSでの「プロジェクトマネジメント」受講の他に自身の転職が理由にあります。というのも、これまで受験しなかった理由として、PMPがベースとするPMBOK(国際標準とされているプロジェクトマネジメントの知識体系)と実務の乖離が懸念にあったからです。実際プロジェクトによりPMに求められるResponsibilityに多くの違いがあり、例えば前職ではコストやリソースの管理は専門担当者がメインで実施し、代わりにPMは専門技術の理解が必須でした。ですが、現職ではPMBOKをベースとして社内独自で作成されたガイドがあり、プロセスをより重視し、その社内資格制度も存在します。今回転職して先ずその社内資格を取得したのですが、その勉強とABSでの講義を通してPMBOKの有効性が自身の中で強まり、PMPの受験に至りました。

PMBOKと実務の違いの1番の理由はPMBOKの想定しているプロジェクトの規模感にあると思います。実務では数十人で半年位のスケジュールのものが多いですが、PMBOKはその5-10倍位を想定しているのではないでしょうか。その為、管理コスト等の観点から実際には無駄と思えるプロセスが多く、学ぶ事に気乗りがしませんでした。しかし、PMBOKはあくまで標準で、そのまま適用するのではなく、プロジェクトの性質に合わせて最適化する(テーラリングといいます) という思想が根底にあります。ですので、無用な部分は省けばよいだけなのです。標準を全て知った上で応用を行う方がいきなり応用で行うよりもより良くプロジェクトを遂行出来ると思います。そして、将来PMBOKが想定する規模のプロジェクトに携わる時の助けにもなると思います。

最後に実際の試験についてですが、受験前はプロセス(インプット、ツール&技法、アウトプット) の暗記問題が多いイメージがありましたが、実際はケーススタディでの意思決定が多く問われました。これはMBAにも共通している事ですので、この2年間の学びも非常に有効であり、倫理的な考え方が必要で、ビジネスに対する自分の中での芯のようなものが築けるよい経験になったと思います。
ABSの「プロジェクトマネジメント」講義がPMP取得の第一歩となったこと感謝しています。

ABS非常勤講師「プロジェクトマネジメント」担当
伊藤 大輔氏(日本プロジェクトソリューションズ株式会社 代表取締役社長)

本講義の開講以来、あらゆる業種業態のビジネスパーソンがプロジェクトマネジメントの国際資格であるPMP®を取得しました。
MBAとPMP®の2つのタイトルはビジネスにおいてヴァリューがあります。
ぜひ、青山ビジネススクールでMBAとPMP®のダブルホルダーを目指していただければ幸いです。

プロジェクトとは、独自の目標を設定し、それを期限内に達成させる一連の活動です。
社会人であれば、たとえ業務名に「プロジェクト」とついていなくとも、期限内に目標を達成させなければならない仕事はいたるところに存在しています。

この「プロジェクト」管理に特化した知識と技術手法があります。それが「プロジェクトマネジメント」です。
PMP®はプロジェクトマネジメントの国際資格であり、プロジェクトマネジメントの知識と技術を有していることを証明するものです。

本講義では、希望者に対し、学習成果を「PMP®取得」という形で証明することを推奨し、またその取得方法、受験勉強方法などを分かりやすく伝えています。
さらにPMP®ホルダーは、グローバルプロジェクトにおいて使用されるプロジェクトマネジメントの世界共通言語(用語)、知識、技術を使い円滑にグローバルプロジェクトを対応することができるようになります。

※PMPは、米国プロジェクトマネジメント協会(Project Management Institute, Inc.)の登録商標です。