「地域活性化のマーケティング」の授業受講学生が、徳島県神山町で現地調査・滞在学習

ABSのコミュニティ・ベースト・ラーニング(CBL)の代表例として、2015年9月に徳島県神山町で実施された滞在研究・学習をご紹介します。

2015年前期のABSマーケティング専門科目「地域活性化のマーケティング」(宮副謙司教授担当)の受講生の有志(MBA在学生8名・OB2名、DBA在学生1名)が、2015年9月4日(金)~6日(日)の間、地方創生の先進事例として脚光を浴びる徳島県神山町に滞在し、地域活性化について学習しました。神山町について授業でケース学習やゲスト講演を受けており、事前知識を持って現地に入り、それぞれの関心テーマごとに深く研究しました。

滞在初日は、神山町で地域活性化に取り組むNPO法人「グリーンバレー」(大南信也理事長)・「里山みらい」や、古民家を改修したサテライトオフィス、宿泊施設「WEEK神山」などを訪問しました。2日目は、「食と農」「地域企業・雇用」といった個別の研究テーマ別にグループに分かれ、自然農法に取り組む農家、自家焙煎業などを起業したファミリー、若者が開いた靴屋など十数か所を視察し、地域の方と交流しました。さらに3日目には、徳島県の大学教授(元・徳島県地域振興総局長)や地域のマスコミに向け研究成果をプレゼンする報告会を行いました。

参加学生と研究テーマ

参加した学生らは、神山町の地域起業家の取り組みの実際や、創造的な風土にも直接触れて、自分の生き方や働き方にも様々な示唆を得たようでした。

この「MBAイン・レジデンス」と銘打ったこの滞在型学習は、ビジネススクールとしては初めての取り組みで、NHK徳島放送局、徳島新聞でもニュースとして取り上げられました。

「里山みらい」(地域おこし協力隊の農産品の地域ブランド化の取組み)を訪問

サテライトオフィス経営者が神山で起業した新規事業「WEEK神山」を視察

都会から移住したファミリーに地域での仕事や暮らしぶりについて話を聞く

オーガニック食材で地産地消に取り組むピザハウスを訪問

滞在中の学びの成果を地域の方などに研究発表・ディスカッション

徳島県神山町の自然にあふれた環境