
1.受講目的 〜「企業価値」とは?〜
経営者の企業経営の究極の目的は「企業価値」の向上であることは疑う余地はありません。では、そもそも「企業価値」をどのよう評価すればよいか?これをアナリストの業務の追体験で学ぶのが、体験的学習プロジェクト「Business Analysis and Corporate Communication System(BACCS)」の目的です。
現在のファイナンスの主流の理論では、「企業価値」は、企業が将来生み出すと予測されるキャッシュフローの現在価値の総和であるとされていますが、この理論に即して評価しようとしても、簡単に「企業価値」を評価できるものではありません。企業が将来生み出すキャッシュフローをどのように定義するのか、何を業績ドライバーにするのか、何を割引率に用いるのか、こうした実務で必要とされる具体的な理論をBACCSでは学ぶことができます。
2. 講義概要 〜バイサイドアナリスト業務の追体験〜
アナリストとは、企業業績を分析する専門家であり、その中のバイサイドアナリストは、運用会社に属し、自社で投資するために企業の業績予想、株価判断を行うアナリストです。このバイサイドアナリスト業務の追体験では「企業価値」の評価、DDM(配当割引モデル)による投資判断の手法を学んでいきます。
具体的な1年間の講義の流れは、前期でバイサイドアナリストとしての基礎を学び、夏休にグループワークで3社の今後10年間の業績予想、企業価値の評価、投資判断をまとめたアナリストレポートを作成・プレゼンテーションを行います。後期には最終課題として個人でのアナリストレポートの作成・プレゼンテーションとなっており、1年間を通じて段階的に難易度が増し、自分の成長が確認できるプログラムとなっております。
プレゼンテーション後は、実務経験豊富な講師陣から鋭い質問、履修生からのフィードバックがあり、その厳しさにショックを受ける一方、自分のプレゼンテーション、アウトプットに対して多くの人から客観的な意見が頂ける貴重な場でもあります。
アナリストレポート作成にあたり苦労したのは、3社各社の10年間の業績予想のシナリオに合理性を持たせることは当然のことながら、各社が工夫を凝らし自由なスタイルで公開し、相対比較が困難な情報を企業間で比較ができる情報に整理することでした。
3. 履修にあたって 〜アカウンティング Plus〜
BACCSでは、財務3表(貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書)との知の格闘は避けて通ることはできませんので、アカウンティングの基礎知識は最低限必要となります。基礎知識が不足している人には豊富な実務経験に基づいた理解しやすい補講が前期に設けられており、アカウンティングが苦手な方でも自分の努力次第でキャッチアップは可能な環境があります。是非チャレンジし、財務3表との知の格闘を楽しんでください。
企業の業績予想、業界/企業分析にはアカウンティングの知識はもちろんのこと、1年生の時に学ぶマーケティング、経営戦略、ファイナンス等を組み入れ、それを高めていくことが必要とされます。
4. BACCSに興味のある方へ 〜自分を高める環境〜
BACCSは他の体験的プロジェクトと比較するとグループワークは少なく、個人ワークがメインとなり、レポートの作成、プレゼンテーションを一人で行わなくてはならず、負荷が高く、その分得られるものは多いと思います。
プレゼンテーション後の、実務経験豊富な講師陣とのバトルで自分の論理的思考能力、分析能力で論破できるかトライしてみてください。是非、BACCを自分の能力を高める場にしてみてはいかがでしょうか。 |